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ITサービスマネジメントの最新動向(個人の見解です。。)

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私は、十数年ITILに携わったビジネスをしているので、最近のITサービスマネジメントの動向を私視点で書こうと思います。

ご存知のようにITILはITサービスマネジメントを実現するためのフレームワークとして普及してきました。いまではIPAの試験にも当たり前のように用語が出てきます。十数年前とはだいぶ変わった気がします。

11月末に開催されたitSMFコンファレンスに参加してきましたが、ITIL自体は当たり前になり、ITILだけでは埋められない部分をまた違うフレームワークで埋めようとされている感じでした。そこでよく出てきた言葉がIT-CMFです。IT-CMFはビジネス思考を取り入れた、組織のIT能力の成熟度を測るためのフレームワークで、開発でいうCMMIや統制のためのCOBITのようなものだと思ってもらえればわかりやすいと思います。このIT-CMFは、コンサルティング会社の方やメーカー、ベンダーの技術の方々が良く研究されていて、どのように活用していくかなど研究発表や論文にまとめられてましたので、興味のある方は是非Web等検索してみてください。

実際の現場は

ただし私がここで書きたかったのは、IT-CMFのことではなく、実際現場ではどういうことが行われているのかです。IT-CMFやBABOKのように高尚なところからITサービスマネジメントの仕組みを作っていく、改善していくことはあるでしょうが、現場の実態としては、同様なプロセスが社内に乱立していたり、新しいサービスが出来るたびに新たにプロセスを設計してしまうといったことがまだまだ起こってます。

少子高齢化により、人口が減っていて、人的リソースの確保が苦しいなか、人手を増やさないと対応できないやり方になってしまっているというのが実態なのではないでしょうか?その点に着目し、プロセスの統合、ノウハウの統合ないし、サービスデスクを一本化するという活動を行っている企業が非常に多いですし、我々ユニリタグループやパートナー様でもそのような案件増えてきております。また、そういうことをやりたいが、そこに投資が出来ないなどで、部門課題に挙げられないなんてケースも多いです。
ただし、この活動を紐解くと、結果人手は減ることやITを有用に使えることでビジネススピードは上がる、コスト削減が出来て利益を生むことも出来ます。


IT-CMFやBABOKのようなビジネス視点から見たフレームワークで定義していることと必ずつながるのです。結構、組織や文化に引きずられて大変な活動にはなりますが、プロセスをスリム化することで現代のビジネススピードに追随できるようになるわけです。
私はこういうビジネスをやっているからというわけではなく、スリム化する統合化する活動は是非ともお薦めします。業界の動向をみてもスピードが上がってきてますので、そのたびに新しいプロセスを作っていては時間も労力も要してしまいます。
そこは実績のあるフレームワークに乗ることが良い選択だと信じています。

また、プロセスの成熟度を上げていき、自動化、省力化につなげ更に経済性を上げていくというところにゴールを置くことが重要です。

 
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