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スモールスタートで始めるITサービスマネジメント

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今回はITサービスマネジメントを導入する時に気をつけることについて考えていきます。

ITILに沿ってITサービスマネジメントを現場に導入しようと思った時、以下の様なステップで進めていくかと思います。

  1. 達成目標の設定
  2. 現状の課題分析
  3. プロセスの改善
  4. 定着化
  5. 改善結果の測定
  6. 対策・改善

1、2で計画(PLAN)、3、4で実行(DO)、5で結果の測定(CHECK)、6で対策(Act)という、いわゆるPDCAサイクルで継続的な改善をしていくのが理想です。

しかし、実際によくありがちなのは、計画までしても実行されなかったり、実行はできても、結果の測定をせず具体的な効果が見えてこないため、何故この活動をしているかが現場で理解されず、いつの間にか元の運用に戻ってしまう場合です。

何故このようなことが起きるかというと、計画段階で完璧な状態を目指していることが一つの要因かと思います。
計画が大きくなりすぎると、投資コストや開発工数などが大きく膨らんで実行に移すのも時間がかかったり、実行されても範囲が広すぎて評価することが難しくなってしまうためです。


そんな時にオススメなのが、「スモールスタート」です。
最終的にすべての領域をカバーしていくことが大事ではありますが、例えばまずはインシデント管理、問題管理などから始めて、徐々に変更管理、リリース管理へと広げていく考え方です。

スモールスタートのメリットとしては以下の様なことが挙げられると思います。

  • すぐに始められるため工数やコストが少なくて済む
  • 実行する範囲が絞られるため、目標の設定、評価が行いやすい

もちろんただ始めるだけではダメで、上記に書いたような目標設定や評価は必要になってきます。
しかし、現状の問題点を感じながら運用を続けていくよりも、まずは改善に向けた第一歩が大事ではないでしょうか。
そんな時はできる箇所から始めていくことをオススメしたいです。

私も願望だけでは終わらせず、ちゃんと行動に移せるようにしたいものです。笑
それではまた次回お会いしましょう。

 
 
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