
ビジネスを飛躍させるデータドリブンの力
先日CDショップに行ったところ、「音楽についてのアンケートに答えるとクーポン贈呈」のようなキャンペーンをやっていました。
軽い気持ちで冊子を受け取り、中を開けてみたところ、、、
そのアンケートは70問ほどの大作であることが判明しました。
アンケート「用紙」ではなく「冊子」でないと配れないボリュームだった訳です。
70問もあるので、音楽との接し方について様々な角度から質問されます。
好きな音楽ジャンル、使っている再生機器、ライブについて、洋楽について、音楽について周囲と会話する場面、などなど・・・。
また、10年前には存在しなかったであろう質問も出てきます。
動画サイトでの音楽視聴について、音楽配信について、定額配信サービスについて…です。昨今では音楽の入手経路が増えていて、音楽のニーズも複雑になっているのですね。
また、設問が多いせいか、自身の現状が選択肢のどれにも一致しない設問も出てきました。
そういう設問に限って「その他・具体的にお書きください」の選択肢が無かったり…。
具体的な設問を書くことは控えておきますが、いろいろな方向に振り回され、なかなか疲れるアンケートでした。
今回のアンケート、一人の回答者がこういう気分になる内容だったので、全ての回答が集まった後に分析する側はさぞ大変だろう、となと老婆心ながら推察します。
個人的には、「こういう仮説の裏付けを取りたい、という仮説を先に決めてから設問を作ったアンケート」が、シンプルなアンケートになると考えます。
1つの仮説を裏付けることを重視して設問を作っていくと、仮説が当たっているのか外れているのかがはっきりわかる設問が揃うはずです。
そういう内容(調査設計)であれば、それぞれの設問が何を目的にしているのか、どっちの方向へ向かっているのか、回答者も薄々気づいたり、設問の意図を把握しやすかったりして答えやすくなり、回答者を振り回すことはなさそうです。
また結論がはっきり出るので、事後分析も容易で、結果を踏まえた次のアクションも取りやすいのではないでしょうか。
しかし、冒頭に挙げた音楽アンケートは、音楽に対するニーズを総合的に把握する目的で作られているようです。
どんな立場の人が回答することを想定しているのか?が設問から多少なりとも読み取れました。
音楽を聴く人の姿として、様々な立場を想像しているであろうことが予想できました。
人それぞれの嗜好を明らかにすることがアンケートの目的の1つと思われますが、これぞまさしく十人十色。立場ごとに全く違う傾向が出ると思われます。
事前に仮説は立てているかもしれませんが、複数の仮説を並列で検証するようなアンケート集計が必要になりそうで、単純に分析するのは難しそうです。
力作となった冊子一つで全分野について欲張った質問せず、CD購入の意識調査、ライブ参加の意識調査・・・などのように分冊にして、A店ではCD編を配布、B店ではライブ編を配布・・・という形で並列に調査した方がよかったのかもしれません。
少なくとも、1冊当たりの設問数が減り、対象分野も絞られるので、全問答えきれずに提出をあきらめる人は減りそうです。
といった感じで想像を続けていくとキリがないので、今回はここで止めておきますが、アンケートの設問を作る機会がある方は、答える側が気分良く答えられるアンケートを作るヒントとして、参考にしていただければ幸いです。
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