
【2024年 秋】郵便料金値上げによるコストの増加を回避するには?
データ交換に用いる媒体:メディアも、ここ最近大容量になってきました。USBメモリーでさえも64GBが数千円です。
30年前、私が業界に入ったときは、3.5インチ2HDの「フロッピーディスク(FDD)」が出始めでしたが、メインフレーム上でのクロス開発だったので、「オープンリール」の「磁気テープ」にはずいぶん長い間お世話になりました。
現在、磁気テープはほとんどカートリッジ型に変わったと思うのですが、今回はつらつらと、磁気テープにまつわる昔話をしようと思います。
フルリールと言われた磁気テープは、直径約40cm、幅1/2インチほどのオープンリール磁気テープです。主にメインフレームで使用され、長さは2400フィート、記録密度は6250bpi(Bit per Inch)です。
磁気テープにどのくらいの容量のデータが入るか、メインフレームの人に聞くと、シリンダー数で答えが返ってきます。
昔、この習慣にはホントに納得がいきませんでした。だってシリンダ数ってディスクごとに違うはずじゃないですか。なんで〇〇キロバイトとかで話ができないんでしょうか。当時メインフレームから「VAX」へのデータ変換をよくやっていて、いつもイライラさせられました。
計算すると、1リールで入る容量は、なんと180MB。USBメモリー×3個分かぁ~と思いきや、あっちはギガバイトです。こちらはメガバイト。フロッピーディスクなら125枚分ですが、いまや携帯電話のメインメモリーだってギガバイトです。
新人の頃はテープを何本も紙袋に入れて工場を渡り歩かされたので、指に紙袋ダコがありました。
思い返すと本当に納得がいきません。
テープに書き込むためにはライトイネーブルリングという黄色い輪っかをはめます。
工場でよく蛍光灯の紐に黄色い輪っかがぶら下がっているのを見たことがありませんか?
最近はもう無いのかな?
あれがライトイネーブルリングなんですが(笑)、データを書くときだけしか使わないため大量に余るので、どこの会社のどこの工場に行ってもそういう使い方がされていました。
メインフレームの高価な「MT装置」では、テープを高速に動作させるために、ヘッドの前後でテープを弛ませます。
そうしないと、ヘッド位置でビシッとテープを停止させるとリールが慣性で止まりきれずにテープが切れてしまいます。
弛ませたテープはバキュームで引っ張ってテンションを維持します。このバキュームがものすごい音を出すんですね。
磁気テープと言えば、私の後輩が日本のある公共団体の仕事をしていたときの話です。
その公共団体はいくつかの内部組織に分かれているのですが、組織間でとても仲が悪かったのです。
後輩のプロジェクトは、進行上の理由で仲が悪い先のマシンを借りて開発をしていましたが、アプリケーション開発を含め何度か徹夜して、やっとの思いでとあるデータを磁気テープに落としたのだそうです。
その朝、その後輩は冗談でなく本当に泣きながらプロジェクト室に帰ってきました。
メンバーが何があったのか聞くと、マシンルームから出るときにMTの内容を聞かれ、届けが出ていないというと、マシン室の受付担当がテープに大きな磁石をあててぐるっとやって、ポンっとテープを返されたのだそうです。
若いメンバーでしたから本当に苦労して作ったデータを有無を言わさずぶっ壊されて、どうしようもなく泣きながら帰って来たのだそうです。
今となっては笑い話ですが、セキュリティの厳しい組織ですから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんね。
有無を言わさずぶっ壊すかどうかはともかく(笑)
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