データドリブンとは
最近、ワークスタイル変革を検討している会社が増えています。ただ、一体なぜワークスタイル変革をしなければならないのかがわからない人や企業がまだ多く存在しています。今回は外国人労働者の視点(日本にきて10年目)からそれを分析して見ようと思います。
少子高齢化とグローバル化が進化している中、労働力不足を緩解する方法の一つである外国人採用が毎年増加している。厚生労働省により、2016年10月末時点の外国人労働者数が108万以上となり、前年同期に比べて19.4%も増えた。
だが、採用が多くなるだけで、労働力不足の課題が解決するわけではないだろう。日本経済産業省委託調査「外国人労働者の定着状況に関する調査」により、離職率が比較的に高いという課題があげられている。数値的に、出来るだけ長く働く希望の比率が40%前後に対し、実際に71.5%が平均勤務年数5年以下である。その中、転職をしたお主な理由の一つは労働時間が短くなることと言われている。長時間残業を見直すことが外国人社員の定着のために取り組むべきことだと考えている人数が全体の28.6%であるが、それが重要だと思っている企業がたった8.9%しかない。
私はまじめな日本人が好きだ。但し、過重労働や過労死などの社会問題に大変悲しく感じている。残業が「勤勉」と言われることの多い日本だが、世界中では「就業時間内に仕事を片付けられない」と評価することが普通である。仕事に対する熱意があると認識してもよいが、遅くまで働くことは必ずしも美徳とは呼べないだろう。
日本在住1年から20年の外国人労働者50人にアンケートをしたころ、沢山のコメントを集めることができた。
日本人は昔から「配慮の文化」があるので、残業している人や会社に対して、残業が変だというのがなかなかないのだ。上記は外国人労働者向けの調査ではあったが、実際の日本人の本音もそれに近いことが多くなっているだろう。
少子高齢化と労働力不足が著しい日本は、ワークスタイル変革で業務効率を上げ、残業を減らすことが必要である。日本政府は「仕事と生活の調和憲章」において、「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活」を目標として掲げ、長時間労働の抑制を目指した「働き方改革」を進めている。日本人みたいな「配慮の文化」の少ない外国人労働者の声に耳を傾け、ワークライフバランスのよい環境を整えていくことは、外国人にとっても日本人にとっても意味のある一歩だと思われる。私の好きなまじめな日本人の豊かな生活のために、意味のあるワークスタイル変革を実現しよう。
次回は外国人の視点から残業に導く原因について話してみようと思います。
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