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APIから政府オープンデータを活用する

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地域経済循環マップRESASを活用した、APIの利用事例がひろがっています。 
RESAS(Regional Economy (and) Society Analyzing System)は、経済産業省と内各官房が提供する公共のオープンデータサービスです。

RESASとは

RESAS(リンク)は、自治体等による地方創生の取組を情報面から支援するため、内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)と連携し、データを可視化ならびにAPI等で提供しています。

RESASのホームページでは、多彩な政府の調査データから、さまざまな分析を可視化した様子を見ることができます。

以下には、RESASを活用した興味深い事例が取りまとめられています。

「地域経済分析システム(RESAS)利活用事例集2017」を取りまとめました 
http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170602005/20170602005.html

さまざまな活用法がありますね。


RESAS-API

RESASでは、政府が実施した調査のデータをRESAS-APIとしても公開しています。RESAS-APIを利用するには、ユーザ登録とユーザに振り出されるAPIキーを利用します。

「RESAS-API概要」 
https://opendata.resas-portal.go.jp/docs/api/v1/index.html

政府での調査データの公開ですので、データの変更の契機が少なく、変化のないデータとはなるものの、そのデータ量は膨大です。

その膨大さゆえ、CSVデータを全てダウンロードするのは現実的ではありません。APIから抽出条件を与えて、必要な範囲のデータだけを都度参照できると便利です。 
またAPIであれば、アプリケーションの動作によって推移的に決定するパラメータをAPIに引き渡しながら、行政データをシステムに取り込む事もできます。

以降の記述では、実際にRESAS-APIに利用申請し、APIテストツールによってRESAS-APIを実行するまでを、順を追って確認していきたいと思います。

RESAS-APIの利用登録

先述の通り、RESAS-APIの呼び出しには、ユーザ登録ならびに、登録ユーザに配布されるAPIキーの利用が必要となります。

RESAS-APIホームページ(https://opendata.resas-portal.go.jp/)から、ユーザ情報を登録します。

登録には、E-mailアドレスと、氏名・パスワード等ならびに個人情報取扱を含む免責事項への承諾が必要となります。

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仮登録を実施します。

本登録へのページリンクを含むメールが、入力したメールアドレスに送付されます。

メールのリンクをクリックし、本登録をお済ませください。

本登録が完了した際の画面が下記となります。APIキー(文字の羅列:40文字)も合わせて付与されますので、記録・保管をお願いします。

RESAS-APIの利用登録が完了しました。


RESAS-APIの呼び出し

次に、WEB APIテスト管理ツール「Postman」を使って、RESAS-APIを呼び出してみます。

Postman とは、 Postdot Technologies, Inc. が提供する、フリーミアムな WEB API テスト管理ツールです。

Postman | Supercharge your API workflow 
https://www.getpostman.com/

RESAS-APIはHTTP REST APIの形式によって公開されています。 
HTTP REST APIの実行は、Postmanを使えば簡単です。

なお、Postmanの導入ならびに、全体的な簡単な操作方法については、過去記事にて記載していますので、是非ご覧ください。(必須ではありません) 
http://www.unirita.co.jp/blog/data-utilization/data-linkage/api-first_at_postman.html

本記事にて、以降は、Postmanを導入済みの前提で記載します。

RESAS-APIの仕様については、下記のアドレスに概要があります。

API概要 
https://opendata.resas-portal.go.jp/docs/api/v1/index.html

さまざななAPIがありますが、ここではまず、「都道府県一覧」(リンク)のAPIを呼び出してみます。

「Postman」でのAPIテストの作成

Postmanの画面を開き、Collectionの新規作成アイコン(下図参照)をクリックします。 

Collectionは、APIテストをグループとして管理する管理単位です。

Collectionの名称は「resas-test」とします。

URIの入力欄に、下記「都道府県一覧」APIのアドレスを入力します。

https://opendata.resas-portal.go.jp/api/v1/prefectures  (選択メソッドがGetである事を確認してください)  

続いて、RESAS-APIの呼び出しに必要な、APIキーを設定します。 

APIキーは、RESAS-APIの利用登録が完了した際に表示されていた、文字の羅列となります。

Headersタブ(下図参照)をクリックします。

「Key」欄にX-API-KEYと入力します。「Value」欄には、利用登録完了時の文字の羅列(40文字)をAPIキーとして入力します。 

これでテストの準備ができました。念の為、CollectionにテストをSaveします。 

「Save」ボタンを押下します。

「SAVE REQUEST」画面が表示されます。 
「Save to existing collection / folder」から、先ほど新規作成したCollection「resas-test」を選択し、「Save」ボタンをクリックします。

Saveが完了しました。

APIの呼び出し

RESAS-APIの呼び出し準備が完了しました。「Send」ボタンを押下して、APIを呼び出します。

APIの呼び出しが成功すると、「Body」タブにて、JSON形式によるAPIの返却結果が表示されました。(下図参照)

ただ、これだけ苦労して、都道府県一覧の表示のみでは、少々物足りません。

そこで次は、任意の都道府県の「将来人口推計」(リンク)を見てみたいと思います。

APIテストを追加

「将来人口推計」を呼び出すAPIテストを追加作成します。

先ほど実行した「都道府県一覧」を右クリックし、複製(Duplicate)すれば、面倒なAPI-Keyの入力を省略できます。

複製は、Collection一覧から、「resas-test」の「GET https://opendata~」を右クリック、メニューから「Duplicate」を選択します。(下図参照)

複製後、URIの入力欄に、下記「将来人口推計」APIのアドレスを入力します。
https://opendata.resas-portal.go.jp/api/v1/population/future/cities

「将来人口推計」の実行には、参照する都道府県の都道府県コードを指定します。(※現在、年度-yearのパラメータは2040年だけが入力可能です)

アドレス入力欄のすぐ隣にある「Parms」ボタンをクリックし、パラメータ画面を展開します。 

筆者の出身地は青森県です。先ほどの「都道府県一覧」によると、青森の都道府県コードは「2」ですので、パラメータに指定してみます。

パラメータに(例えば青森県の場合)下記のように入力してください。

Key Value     Description(省略可)
year 2040

指定可能年度:2040年(固定)

prefCode 2

2:青森

入力した状態が下記です。

パラメータを入力しAPI実行の準備が整いました。「Send」ボタンをクリックしますと、RESAS-APIの実行結果が返ってきます。

表示される項目は、「cityCode」は市区町村のコード、「cityName」は市区町村名、「value」は2040年度時点での予想の市区町村人口です。「ratio」は人口の減少率です。

なんと申しますか、推計とはいえども、出身地の人口減少に関する現実を突きつけられ、少々焦ります。 

なお、筆者が確認した時点では、「将来人口推計」のAPI仕様の記述は少し間違っているようでした。

(仕様では、valueおよびratioが、若年女性に関する値のように記載されていました[2017/7/21時点])

まとめ

今回は、政府が調査した情報に、RESAS-APIからアクセスする方法を、筆者の出身地の将来人口推計の問い合わせまでによって確認しました。

オープンデータに気軽にアクセスできる取り組みが広がれば、行政と企業システムとの垣根を越えたさまざな展開が期待できます。

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