
ビジネスを飛躍させるデータドリブンの力
今回の記事のきっかけは、先日友人が突然発した一言。
「エビフライ大好きなやつにバカが多い、って科学的に証明されてるらしいよ」
極めて理不尽かつ暴力的でありながら"科学的に証明"のフレーズを添えることで、どことなく権威的でもあるこのワンセンテンス。
衝撃を隠せなかった私は、早速Google先生に尋ねてみました。
すると、どうやら数年前にバラエティ番組で実験されていた模様。
専門家(大学教授)の見解によると、エビに多く含まれるタウリンは物事の理解力を補う成分であり、能力が低い動物は生理的欲求に従って摂取を求めるとのこと。
なんともアバウトな実験。
この話しで一つ気になるところは、
「じゃあ鷲のマークが輝く某ドリンク好きな人はどうなのか?」とかそういうことではなく、
この立証が恣意的な仮説(バイアス)に基づいたもので、「やっぱりそうだ!」な結果だったのか?
それとも、何の気なしにランダムでエビフライ好きを集めたら、「あれ、この人たち、ちょっと変かもしれない」という結果になったのか?
はたまた、エビフライを愛してやまない優秀な研究者が「エビフライ好きは優秀な人間が多いに違いない」と調べた結果、真逆の結果が出てしまったのか?
閑話休題。
先日、タレントの伊集院光さんがラジオ番組の中で、ビッグデータについて語っていました。
その中で印象的だった言葉。
全国のデータで、偶然を含めて同じカーブを描くもの、そういうやつを見つけて間を屁理屈で埋めていきたい。
「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆みたいな、風:原因と桶:結果をまず見つけて、真ん中を埋めていくと何かが見えてく気がしてスゴい面白い。
~とある桶屋さんでの会話~(筆者は桶屋を見たことがありませんが)
こうして「風が吹けば桶屋が儲かる」のロジックを確固たるものにした旦那は、その後、楽器屋の経営、眼科クリニック等、天候に応じて多角的なビジネスを展開し、大成功を収めましたとさ。
めでたしめでたし。
わあぁぁぁ~、ビッグデータすごい!
ってんな訳あるかい!!ドリフなら全員でズッコケですね。
とは言え、統計の専門家たちから「そんなもん疑似相関であって、相関すれども因果はないのだ!」と罵倒されまくろうが、長年にわたる商売の経験・知見から風と桶の関連性を何となく知っていた旦那がやっぱ勝ちな訳で、あとはそれをデータやらアルゴリズムやらをぶつけて解析していくという。
ビッグデータっていうと、無造作にたくさんのデータを放りこんだらゼロベースで面白い仮説が出てくるような、「最新のビックリ箱」的なイメージがあるような気がしますが、どちらかというと現場の経験と勘を煮詰めて、みんなで共有できるモデルに昇華させるアプローチの方が良いのでは? と最近思うようになりました。
データマイニングが後から流行ってきているのもそんな流れで。
おもしろいことを探すためには、どうやら色々勉強が必要なようです。
じゃあ、ちょっとエビフライ食べてきますね。
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