本日は、11月8日開催「第12回 BPMフォーラム 2017プロセス変革が“働き方改革”を実現する
~RPA、AIと融合するBPMの潜在力~」に参加した感想をレポート形式で書きたいと思います。
今回のテーマは、働き方改革の取り組みに対する企業の現状とBPMを起点とした課題解決に主眼を当てたものになっており、
「働き方改革の実現にむけた業務効率化の取り組みで陥りがちな失敗や各社の失敗要因」
「働き方改革を実現した企業による働き方改革の成功要因を踏まえた事例発表」
などが協賛企業によって行われました。
昨今話題の「働き方改革」に対する企業の関心度合や具体的な取り組みなどの実態を始め、働き方改革の捉え方の変化などを実感できるフォーラムとなっていました。本フォーラムの詳細と参加した感想を以下に記載します。
本ブログでは、各業界の最新情報やニュース、お客様からお聞きしたさまざまな【課題】を交えながら、
読んだ方に共感や気づきを与えるきっかけとなる「少しでも役に立つ情報提供」をできればと考えています。
私個人(入社2年目のフレッシュなペーペー)での目標は、「読む人に後悔させない情報提供」を目標に精進していきます。よろしくお願いします。
↓以下から本題です!
今回参加した「BPMフォーラム」は日本ビジネスプロセス・マネジメント協会(以下、日本BPM協会)が主催する
イベントとなっており、BPMに関する有識者による基調講演や、協賛企業の講演が例年行われています。
今回、ユニリタも協賛企業として講演しており、私自身も勉強をかねて参加してきました!
▼第12回BPMフォーラム2017
「プロセス変革が“働き方改革”を実現する ~RPA、AIと融合するBPMの潜在力~」
>>https://www.bpm-j.org/bpm-forum2017/
協賛企業による講演プログラムの内容は、課題解決のHowがBPMに留まらないものが多い印象を受けました。
下記は講演プログラムの内容を一部抜粋したものです。
【サイボウズ株式会社様】
真の「働き方改革」のための次世代業務改善プラットフォーム~hpaPaaS×RPAによる生産性向上手法のご紹介~
働き方改革に対して積極的な姿勢を示し、グループウェア”kintone”を提供するサイボウズ様による
現状の働き方改革の問題点、真に必要な「本質的な業務改革による生産性向上」への取り組みについての講演。
【株式会社日本能率協会コンサルティング様】
現場から始める「 ものづくりIoT」 ~日本能率協会グループが提唱~
「IoT時代の産業構造変革に対して製造業はいかに取り組むべきか」を提言する、日本能率協会コンサルティング(JMAC)様による、「ものづくりIoT」についての講演。
本フォーラムのテーマである「働き方改革」と「BPM」、まずは2つの言葉の定義を知る必要がありますね。
調べてみると以下のような記述が出てきます。
「業務プロセスのPDCA サイクルを回して業務の成果を上げる」ための手法
(日本BPM 協会様 ホームページより引用)
「生産性向上、離職率低減、働き方の多様化による働き手に合わせた業務分担」を目的とした活動
(※ここでは企業/個人における目的をピックアップして挙げています。)
BPMは継続的な業務改善を行う上で有効な手法ですが、「働き方改革」の取り組みと共に議論される
「現状業務の分析、改善活動」においても効果的なアプローチ手段の一つでもあります。
※そもそも、BPMってなに?という方はこちらをどうぞ
▼幸せな人生を送るためにもBPM-Part1
>>http://www.unirita.co.jp/blog/bpm/bpm-relay/20161206.html
世間で働き方改革が騒がれ始めた理由は、今年3月に「働き方改革実行計画」を政府が発表したことにより、
「働き方改革」が、企業の優先経営課題として注目され、本格的な対応を迫られたことが大きいかと思います。
それが起因しているかは定かではありませんが、BPM自体の認知度も高まっています。私なりの考察は後ほど。
昨今のBig Data、IoT、AI、RPA…と世の中の流れはどんどん”デジタル化”に向かっており、その流れの中で
さまざまな課題に対応していく中、「そもそもの非効率な業務体制、古い体質の企業自体が課題」という現状を
既に多くの企業が認識しているのではないでしょうか。
最近、RPAやグループウェアを始めとした業務効率化に関するさまざまな新しいサービスやソリューションが登場し、それらを活用した業務効率化、働き方改革に関する企業の取り組み・事例をよく耳にするようになりました。
こうした世間的に広まる働き方改革を推進する動きに加え、今回の政府の「働き方改革実行計画」発表は、
古い体質の企業の抜本的な組織改革、現状業務の在り方を見直すよい機会なのかもしれませんね。
当日の会場は、ほぼ満員で講演会場外にある各社出展ブースは多くの人で賑わっていました!
講演を聞いてみると、「働き方改革」、「BPM」の取り組みを検討する企業にはいくつかの共通項があると感じました。
複数の講演でこの部分は取り上げられていました。
「業務効率化、コスト削減」という目的に固執した取り組みになってしまった場合、以下のケースのような状態に陥り、取り組みが頓挫することが多いようです。
また講演では、手段の選定ばかりで改革していくための「意識改革を促す活動」ができていないという指摘がありました。確かに仕組みを作っていても、それを上手に利用できる環境づくりもできていなければ機能しませんね…。
上記はイベント参加者で多かった部門別ランキング。(その他部署名は除外しています)
ユニリタは協賛企業でもあった関係で、来場者の所属する部署名など知ることができました。
3位は働き方改革や業務改善への取り組みのために近年結成されたと思われる部署名を集計しています。
ユニリタのお客様先でも4月の組織体制変更に伴い、「デジタル〇〇部門」「〇〇改革、~~推進室」など新たな部署の立ち上げ、改名などが複数の会社でありました。
余談ですが、ユニリタでもBPMのツール/コンサルティングを提供している関係上、お客様先でお話を伺うこと機会があります。最近、BPMに関する情報提供活動では、目に見える以下のような変化がありました。
ユニリタはさまざまな事業展開をしていますが、提供するソリューションは最終的に情報システム部の方々に利用いただくことが多いため、訪問先も必然的に情報システム部に偏っていました。しかし、最近では情報システム部以外にも人事部や経営企画部などいわゆる管理部門や、事業部門の方へも訪問する機会が急増しています。
上記の部門が捉えている課題はまさにフォーラムのテーマ通りのもので、
「働き方改革を皮切りとした現状の業務改善のためにBPMに興味を持った」
「働き方の多様化を実現する環境の整備が課題。まずは個人の業務の棚卸を行いたい」
「現場の状況が把握できていない。まずは現場の可視化をしたい」
といった課題を感じ、来期の取り組みとして挙げる企業がとても多いです。
実際に参加してみて感じたこととしては、
「働き方改革を実現するために、『現状の可視化、業務改善』を行うことは正しいけど、
その後に行うべき働き方改革って、手段と情報が溢れすぎていて自社で実施する時、
『自分の会社で実施する目的』を明確にして『何が適しているか?』を考えないといけないな。」
「働き方改革って難しいな」という一言に尽きました。笑
働き方改革を実施する目的や、現状で解決しなければいけない課題は何となくどの企業でも認識があると思いますが、将来像を明確に描けていないと働き方改革に関する取り組みをやった気だけの、一過性のもので終わってしまうのではないでしょうか。
上記の疑問に応えるようなお話も今回のフォーラムで聞くことができたので、もう一度振り返りをして勉強したいと思います。
レポートは以上です。
また機会があることを祈りつつ、今回は筆を下ろさせていただきます。
「BPM」や「働き方改革」に関連するブログ・記事はこちら↓
カイゼンとBPM ~業務プロセスを可視化することはムダなのでしょうか?~
>>http://www.unirita.co.jp/knowledge/magazine/201702-03_2-3.html
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