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ビッグデータ活用の前に。ビジネスにおけるローレイテンシー、って何だ?

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「レイテンシー」という言葉を聞いて、その意味をすんなりイメージできる貴方はオーディオファンか、コンピュータデバイスの設計をしている人だろうか。

レイテンシーとは?

新しい仕事として取り組み始めた「イベント処理」というものについて調べていると、しばしば、この「レイテンシー」という言葉に出くわす。
直訳すれば「遅延」という意味だが、例えば、廉価版のワイヤレスヘッドホンをしてギターを弾いてみると音が少し遅れてくる、いわゆる音ズレのようなもの。
「応答速度」とか「反応速度」と言った方が、日本人にはピンと来るかもしれない。

ビジネスとレイテンシーの関係

ビジネスにおけるレイテンシーの低減は、大きな市場変動を引き起こす。
1996年にデルコンピュータが「デル・オンラインストア」でPCのBTO(受注生産)の納期を数週間から数日に短縮し、PC販売のシェアが一気に変わった。
もちろん、デルの戦略はそれだけではなかったが、この「応答速度」の圧倒的な差別化は業界に革新をもたらした。

株の売買も場立ちの立会人から電子取引になって、取引はコンマ何秒の世界になり、
素人デイトレーダーがわんさかいる世界になった。

身近に分かりやすいのは電子メールの普及で、速達で1日かかった書面が数秒で世界中に届くようになった。郵便自体は多分なくなりはしないけど、昔とは意味(使い方)が変わってしまった。FAXはいずれなくなるだろう。

この「レイテンシーインパクト」は、いわずもがな、情報技術によって引き起こされたもので、ITに携わる人達はもっと注目しても良いと思う。
情報システム部(あえて、そう言う)は、会社の中ではただでさえ「金食い虫」で、「何やってるか良く分からん」と思われていて、「経営に直接貢献するIT」なんて無理難題(失礼)言われているのだから。

データベースのスピードを2倍にするより、営業マンが1日早く動けたら何が起こるか、というところから考えてみたら、少し情シス(あえて、略す)の立ち位置も変わってくるかもしれないな、と。
ちなみに、いっこく堂の衛星中継パフォーマンスのあれは、「高レイテンシー」なのだろうか。

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