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cronやタスクスケジューラによるジョブ制御が限界 ~スモールスタート&クイックウィンでジョブ管理ツールへ移行できるのか?~

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こんにちは。森脇です。

今回は、LinuxのcronやWindowsのタスクスケジューラ利用からジョブ管理ツールへと、効果的、且つ、安価に移行を成功させるためのポイントをご紹介させていただきます。


基幹業務での利用ではなく、事業部門のシステムや周辺系の比較的小さなシステムなどでは今でも多くの場面でcronやタスクスケジューラが利用されています。OS標準であり、シンプルにジョブ実行制御するには最適な機能です。「タスクで間に合っています」、「タスクで十分です」などといった事を聞く場面も多く、それだけ標準的に利用されている機能です。

cronやタスクスケジューラは無料で簡単に利用できる反面、必要最低限な機能しか用意されていません。定期的に決まった日時にジョブ実行することは得意ですが、ジョブとジョブの連携であったり、複数インタンス間に跨ったジョブ実行であったり、実行結果を確認するモニタリング機能などは一切存在していません。つまり、利用側は、そのような最低限の機能で十分なアプリケーションの処理に活用しています。利用当初は、最低限の機能で満足しているのですが、実行処理数の増加、実行対象のインスタンス増加などを切欠に、機能不足を感じ、『ジョブ管理ツール化』を検討し始めるのが一般的によく見られるパターンです。そもそも、シングルインスタンスでの定期実行のみの機能ですから、機能に満足しなくなることは仕方のないことです。

 

課題の整理

cronやタスクスケジューラの継続利用において、幾つかの課題例を整理してみます。

例1. アプリケーションのデータ量が増加。増加に伴いジョブの実行時間と実行数も増加

◆主な課題 
ジョブ連携を見込み時刻で制御しているため、実行時間が伸びたことで先行が終了する前に後続が実行されてしまう。処理結果を確認する工数が増加。限られた人に確認の工数が偏ってしまい属人化も進んでいる。

例2. 複数システムのジョブ実行、ジョブ連携が必要になってしまった

◆主な課題 
シングルインスタンスでの実行をベースとした制御なので、システムやジョブ連携を無理して実現している(フラグチェックなど)。無理して連携を実現しているため、実行や連携の数が増加すると制御や確認に大きな工数が発生。

例3. モニタリング画面がなく、ジョブの依存関係や進捗が把握できない

◆主な課題 
もともとモニタリングの必要性ない利用だったが、実行数などが増加すると異常終了時の後続確認が出来ない。処理の追加が必要になった際、前後の依存関係が確認できないと追加に間違えが発生してしまう。

例1~3、何れのケースもジョブ管理ツールに置き換えることが最良の解決手段になることは間違いありません。それでは、改めてジョブ管理ツールの特徴を整理してみます。

ジョブ管理ツールの特徴

  1. 特徴1

    ジョブ連携、サーバ間連携を基本機能で簡単に実現

  2. 特徴2

    標準のモニタリング機能で先行関係、進捗状況、実行結果を簡単に確認

  3. 特徴3

    スケジュールに必要なカレンダーを作成でき、ジョブスケジューリングの管理も簡単

  4. 特徴4

    異常発生時の自動通知、異常発生後のリラン制御、遅延・処理時間の監視も簡単に実現


上記特徴は、商用のジョブ管理ツールであれば基本的に全て備わっている機能です。つまり、cronやタスクスケジューラの利用に限界を迎えた際、機能的にはジョブ管理ツールで確実に解決することができます。商用のツールなので機能的な解決は当たり前です。cronやタスクスケジューラの利用からジョブ管理ツール化するのに一番の障壁は予算化などの「費用」です。

cronやタスクスケジューラはOS標準の機能ですから利用は無償です。課題がありながらも、無償の機能で実行制御できているので、「費用」を掛けて本当に効果が出るのか?と不安になるのが一般的です。そのため、なかなか踏み切れないケースも過去に何度も見てきています。

  • 「ツールの機能を上手く使えるか?」
  • 「期待した効果は得られるか?」
  • 「費用対効果はでるか?」

など、無償の機能で実現していたことを有償化するので、色々と不安になるのは仕方のないことです。

少し以前であれば、ジョブ管理ツールによる課題解決の実現には、「費用発生」が大前提でした。しかし、現在はプラットフォームもクラウドが当たり前の時代となり、使いたい時、使いたいだけ、無償で始められるようになりました。ジョブ管理ツールもクラウドと同様に、「無償」から始められることをご存知でしたでしょうか?

小規模利用に最適な無償版ジョブ管理ツール「A-AUTO50」

ユニリタでは50ジョブネット((ジョブネットとは、ジョブをグルーピングした単位)限定で、商用のジョブ管理ツール「A-AUTO」をダウンロードサービスにて無償で提供しています。実行数のみ限定で、商用版「A-AUTO」と全て同じ機能です。

ダウンロードサービスは無償、且つ、利用期間の設定も存在していません。つまり、cronやタスクスケジューラの課題を商用のジョブ管理ツール機能で、解決や効果の有無を確かめることができます。解決できることが確認できたら、そのまま利用し続けることも可能です。効果を拡大するために、商用ライセンスへ切り替え、他の業務へ拡大利用するなどの拡張性も容易です。無償の利用中も、セットアップやジョブ実行などの不明点をサイト経由でお問合せすることも可能です。

無償で小さく始めて、結果を確かめ、最大効果を発揮する、スモールスタート&クイックウィンを実現できるのが「A-AUTO50」です。cronやタスクスケジュールからの切り替えは、是非、A-AUTO50でチャレンジしてみてください。

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